
みなさんこんにちは、けんたです。
YouTubeとブログをベースに、生活の質を向上するノウハウを発信しています。
今回は、僕が愛してやまないハーマンミラー社の「セイルチェア」について、どこよりも詳しく、写真付きで解説する記事です。
実際にこのチェアを1年間ほぼ毎日使用してきましたので、「生の意見」を「正直」に書き綴ります。
この記事は以下のような方に向けて執筆しています。
- セイルチェアって実際使い心地どうなの?
- とにかくかっこいいチェアが欲しい
- 腰が痛くなりやすい
- コスパが良いチェアが欲しい
上記の方に向け、セイルチェアのメリット5つ、デメリット3つを踏まえて、解説します。
ハーマンミラー セイルチェアの外観
まずは外観です。
「セイル」チェアという名の通り、船の帆をイメージして作られた椅子です。
画像:ハーマンミラー HP
デザイナーはスイス出身のデザイナー、イヴ・べアール。
アップルやヒューレッド・パッカードのプラダクトデザインも手がけたことのある大変有名なデザイナーです。
そんな彼が「最大多数の人に、最高のものを、最低価格で」を一つのコンセプトとして創り上げたこの椅子は、デザイン・機能性に大変優れているにもかかわらず、ハーマンミラー社の椅子のなかでも低価格での提供を実現しています。
特徴的なのは、「吊り橋」の原理を応用したと言われる背もたれの部分で、フレームのないデザインとなっており、非常に美しいデザインで、ユーザの背中の形にフィットし、背中全体を優しくサポートしてくれます。

デザインが最高に自分好みです
フレームのない背もたれをY字のサスペンションタワーで支えることにより、強度を保ちつつ、椅子全体の軽量化や、素材の量を減らすことによる環境負荷までも下げることを実現しています。
また、サスペンションの素材も柔軟性があり、腰回りのサポート必要な部分はその張力が最大限になるように、それ以外の部分では体の動きを妨げないようなちょうど良い強度にそれぞれ設計されています。
セイルチェアの機能・特徴
セイルチェアは数多くの機能がついており、ユーザの体型や好みによってカスタマイズできるようになっています。
前傾チルトができる
セイルチェアは前傾チルト(前傾姿勢)ができます。
この機能は以下のような人に非常におすすめです。
- 集中すると前傾になってしまう
- 漫画など、絵や文字を書く
前傾チルトを使用すると、前傾姿勢をとったとしても骨盤が立つため、腰に優しく作業をすることができます。
前傾姿勢時、明らかに腰の負担が軽減されていることを感じるのと、上半身がスッと真上に伸びる感覚があるため、体の負担が明らかに減っていることを実感します。

僕は集中すると前屈みになる癖があるのですが、この機能に助けられています
前傾チルトを有効にすると、椅子が自然と前に傾きます。
前傾チルトの状態で座面を固定することもできますし、固定せずに背もたれに体重をかけると通常の座面(地面と並行)に戻るように設定することもできます。
背もたれの角度は4段階に調整できる
背もたれの角度は4段階(前傾チルト含む)に固定することができます。
また、背もたれのバネの硬さは以下図のハンドルを回すことで調整することが可能です。
シート(座面)を前後できる
座面左下に位置するレバーを引くことで、座面を前後することができます。
これにより、ユーザの太ももの長さに合わせ、座面の長さを調整することができます。

僕みたいに足が短い人でも、膝裏の部分に座面が当たり、圧迫するということがないように調整できるので、ありがたいです
肘掛けが前後できるモデルがある
デフォルトの肘掛けとしては、高さ調整のみが可能となっていて、肘掛け位置の前後左右と角度の調整はできなくなっています。
ただし、オプションで、「フルアジャスタブルアーム」を設定することができ、この肘掛けの場合は肘掛けの位置を前後左右に、角度についても調整することができます。
肘掛けの素材としては、若干硬めかなという印象です。
ランバーサポートをオプションでつけられる
通常、腰をサポートするランバーサポート(ポスチャーフィット)は付属していないのですが、オプションとしてつけることができます。
これにより、腰の仙骨をサポートすることで、理想的な姿勢に近づけるそう。
個人的に、これがなくても腰をしっかり支えてくれているので、必要性は感じたことがないですね。
また、このポスチャーフィットを使っているユーザのレビューとしても、「あまり変わらない」という意見を目にしました。
ただし、こちらは後付け不可能なので、必要だと思う方は必ず購入時にオプションとして選択するようにしましょう。
座面昇降機能・クッション素材
セイルチェアは、ガス式で座面を上下に昇降させることができます。使用感としても一般的なチェアと同じです。
また、座面のクッションはウレタンが使用されています。
かたくもなく、柔らかすぎることもなく、ちょうどいいですね。
ウレタンなので、使用していくと若干の劣化は発生すると思います。ただ、どの椅子にも言えることだと思いますし、セイルチェアはしっかりとした作りになっているため、座れなくなるほどではないでしょう。
僕は1年間毎日使用してきましたが、今のところクッションのヘタレは全く見られていません。
また、中古で出回っているセイルチェアの座面を見ても、ボロボロになるまで傷んでいる座面は見たことがないので、耐久性としては平均かそれ以上でしょう。
ただ、さすがに10年ほど使用すると・・・少しはヘタレが発生しそうですね。
キャスターは2種類
セイルチェアにはキャスターが2種類あります。
- BBキャスター
- C7キャスター
BBキャスターはハーマンミラー社共通(アーロンチェア以外)となっているナイロン製のキャスターで、カーペットやフローリングの上での使用を想定したキャスターです。そのため、固い材質(コンクリートなど)には適さず、割れてしまう可能性もあります。
C7キャスターはもう少し柔らかいウレタン素材を使用したキャスターで、固い材質の上でも使用することができます。また、素材が柔らかいため、フローリングの上で使用する場合に音が少し小さいです。
私は標準のBBキャスターを使用していますが、今のところフローリングに傷がついたことはありません。
音もそれほど大きくはないですが、若干下の階に気を遣う程度の音がでます。
心配な人は、チェアの下にマットを敷くなどして対応をしたほうがいいですね。
12年保証がついている
セイルチェアには12年保証がついています。
正常な使用によって発生した不具合について、12年間におよび保証が適用されます。
実は、私のセイルチェアも不具合が発生し、ギーギー音に悩んでいたため、この保証を使用して直してもらいました。(詳細は後述します)
私はKagg.comという業者から購入したのですが、この業者を通して、ハーマンミラー社に修理を依頼。
すぐに私の家まで訪問修理の手配をしてくれましたし、修理対応も非常に丁寧でした。
金額的に、決して安い買い物ではないのですが、12年間も補償がついていることはものすごく大きな安心ですし、安い椅子を買って数年で壊してしまうより、トータルで考えるとコスパが大変いい椅子であるということが言えます。
腰痛持ちの私が実際にSayl Chairを1年間使用した感想
ここからは、実際に1年間使用した僕が感じたことをまとめます。
腰が痛くなりにくい
まず、特筆すべきポイントは腰痛です。
僕は腰痛持ちで、これまで色々な椅子に座ってきたのですが、どの椅子も1時間ほど座っていると腰が痛くなってしまうんです。
これには本当に困っていて、「なんとか自分の腰にあった椅子が欲しい・・・」と2年以上かけてさまざまな椅子を使ってきました。
僕の中で一つの答えがこのセイルチェアです。
この椅子を使用してから、腰の痛みがかなりマシになりました。(ただ、全くなくなったわけではありません)
いまでも5時間くらい座りっぱなしで作業をすることがあるのですが、その時は流石に腰が痛くなり、ストレッチをしながら座るということもあります。
しかし、これまで悩んでいた腰痛がかなり楽になったので、この椅子のランバーサポートには満足しています。
やはり、しっかりと背中をS字にサポートしてくれることが大きいです。
セイルチェアは設計の段階で、仙骨(ポスチャー)をしっかりと支えるようにデザインされています。
実際に座ってみると驚くのですが、「しっかりと奥深くまで腰掛ける」ことで、腰がスッと立ち、気持ちがいい位置でキープしてくれているのがわかりました。
あと、他の椅子よりも腰以外の部分が柔らかいため、自分の姿勢や背中の形に沿う形で、背中全体を優しくサポートしてくれている点が腰痛を軽減してくれる理由なのかなと思っています。
通気性がいい
まず、背中・座面の通気性がいいです。
座面についてはウレタンのクッションになっていますが、感触としてもサラサラとしていて、夏に蒸れるといったこともありません。快適に使えています。
また、背中についてもデザイン通り、通気性が抜群です。
大きな穴がいくつも開いているので、背中が蒸れるということは全くありません。
ひとつ注意点としては、背中から冷房が吹き付けるような環境にいると、背中に冷風が直接あたり、若干寒く感じます。
それくらい通気性はバッチリです。
クッション性がいい
ウレタンのクッション(座面)についても快適です。
固い座面の椅子に座ると、おしりの部分が1時間くらいで痛くなってくることがあったのですが、この椅子ではおしりのトラブルは全く起きていません。
何時間座っていても快適に作業ができます。
あぐらがかける
前述したとおり、座面の長さ(奥行き)を変更することができるため、MAXまで座面を引き出すと、座面の上であぐらをかくことができます。
仕事中、ずっと足を下ろしているとだんだんと血行が悪くなることがあるのですが、その際に僕はよくあぐらをかきます。
足のストレッチにもなるし、気持ちいいんですよね。
なので、椅子の上でよくあぐらをかく人にとっても、問題なくこの椅子を使用することができますのでご安心ください。
肘掛けが少し低い
これはいまいちなポイントなのですが、肘掛けをMAXまで高くしても、デスクの高さまで上がってくれません。
デスクと肘掛けに段差ができてしまうと、手に負担がかかってしまうので、僕としては2つの高さを一緒にしたいんです。
なので、僕は肘掛けの上にクッションを置いてデスクとの高さを同じにしています。
ヘッドレストがない
これはデメリットでもありメリットでもあるのですが、セイルチェアはヘッドレストがありません。
仕事中に背もたれによりかかり、しっかりと一息つく人には残念かもしれません。
しかし、ヘッドレストがないことで、肩や首を思いっきりストレッチすることができるようになるのです。
また、ヘッドレストがない分、椅子の高さが低くなるので、部屋を圧迫しないというメリットもあります。
僕はこの椅子を使うまで、ヘッドレストのある椅子を使っていたのですが、この椅子に変えてから、ヘッドレストがなくて困ったことはこれまで一度もないですね。
ギーギー音が気になる
セイルチェアのレビューをみると、椅子のギーギー音が気になるという意見が散見されます。
僕のセイルチェアも、使用して1ヶ月ほどすると、ギーギー音がするようになりました。
特に、背もたれによりかかるタイミングで、大きなギーという音が鳴るようになったんです。
ですがセイルチェアは前述した12年サポートがあるので、このサポートを使用して直してもらいました。
僕の場合はセイルチェアを購入した販売店経由でハーマンミラー社に修理の依頼をしてもらい、訪問修理という形で椅子を直してもらいました。
どうやら座面の下に位置する部品に問題があったらしく、部品丸ごと交換という形で完璧に修理してもらいました。
もちろん保証期間なので、修理費は無料。
また、訪問までも非常にスピーディーに対応してもらい、問題を報告してから2日後に修理日を確定し、1週間後に修理に来てもらいました。
椅子に払う金額としては決して高くはありませんが、12年という長期にわたり保証もしっかしりている、というのがものすごく安心ですし、長期間いい椅子に安心して座れるという意味で、トータルで考えると決して高くない投資であると感じています。
ワークチェアを選ぶ際に最重要視したこと
ここからは、なぜ僕がこの椅子を購入したのかというポイントを含め、僕が椅子を選ぶ際に重要視するポイントを解説します。
腰がいたくならない
まず僕の中で一番優先度が高いのが、腰が痛くなりにくい椅子ということです。
仕事をする上で、腰が痛くなるのが一番辛いからです。
最近のワークチェアは、そのほとんどが腰のサポートについてこだわりを持って設計されています。
ですが、いくら腰のサポートをしっかり設計された椅子だとしても、正直自分に合わない椅子というのが非常に多いんですよね。
僕の場合、セイルチェアがたまたま自分の身体にあった、というだけで、もちろんセイルチェアを使用しても腰痛がよくならない、というレビューも見ました。
なので、まずは「たくさんの椅子を実際に座ってみる」ということにしました。
有名なメーカーの椅子はほとんど座りましたが、その中でこのセイルチェアが一番腰が楽に感じたんです。
なので、腰痛に悩んでいる方は、まずは実際にたくさんの椅子に座ってみることをおすすめします。
デザインがかっこいい
オフィスチェアといえど、ひとつのインテリアですよね。なので、デザインも非常に大切です。
その点、セイルチェアはどのインテリアにも馴染むような先進的なデザインをしていて、とにかくかっこいいんですよね。
また、ヘッドレストがついていないことで椅子自体の高さも抑えられていて、狭い部屋においても圧迫感を感じさせないデザインになっていることも気に入っています。
さらに、セイルチェアはたくさんのカラーバリエーションがあります。
自分の部屋のカラーにあった椅子になるようにカスタマイズすることも可能で、ここまで細かくカスタマイズできる椅子は滅多にないと思います。
【画像として切り取れる範囲だけでもこれだけのカラーバリエーションがある】
リセールバリューがある
セイルチェアのみならず、ハーマンミラー社の椅子はリセールバリューが高いです。
実際10万円ほどするセイルチェアですが、中古市場(メリカリ)を見て見ても6~9万円ほどで取り引きされています。
僕は直近手放すことは全く考えていませんが、いずれ手放す時が来たときに、その価格が高ければ高いほどいいですよね。
よくある一般的な椅子の場合、そのほとんどが中古市場だとほぼ値段がつかないか、その多くが半額以下であることがほとんどだと思います。
決して安い金額を出して買うわけではないのですから、リセールバリューを考えた椅子選びをしたいです。
12年保証もついていて、しっかりと長期間安心して使うことができる上に、リセールする際もその価値が比較的落ちにくい椅子であるということで、セイルチェアは購入して損をすることがない椅子であると思っています。
長持ちする
値段が高い椅子である以上、耐久性は気になりますよね。
私はこの椅子を毎日8時間以上使用していますが、購入から3年以上たった2025年現在でも、故障なく現役です!
座面のヘタリも全くなく、新品同様の動きをしてくれています。
リセールバリューにも影響しますし、綺麗な状態で長く使えることは頼もしいし嬉しいですね。
これについてはネームバリューもあるハーマンミラー社ですから、しっかりとした作りで安心して使えます。
セイルチェアまとめ
いかがでしたでしょうか。
腰痛に悩まされ続けてきた、一日10時間以上デスクワークをしているプロデスクワーカーの私が自信を持っておすすめできる椅子です。
セイルチェア沼にハマってみませんか?
|
YouTubeでも詳しくレビューしています!
コメント